この記事は、算数を先取りできる教材として有名な「RISU算数(リス算数)」と「公文(くもん)」を徹底比較するブログレポートです!
子供の算数の力をのばしたいのだけど、RISU算数も公文の算数も「学年の範囲を超えた先取り学習」ができる教材だよね!
やらせるならどっちがいいかな?
確かに、RISU算数も公文算数も先取りできるという点は同じだけど、むしろ共通点はそれだけで全然内容が違うよ!
詳しく解説していくから、失敗しないように自分の子にはどっちが合うかよく考えてから始めてみてね!!
ちなみに我が家は娘(小2)は公文算数を選択していますが、今のところ息子には公文算数はやらせないつもりです。
まず初めに、わかりやすい大きな違いを整理してみました。
- 算数の分野を網羅している(文章題や図形も)
- 計算演習量は公文より少なくなりがち
- 進んだ量によって料金が変動する
- 計算しかやらない
(最初は数唱から) - とにかく演習量が多く、独特の問題体系
- 料金は毎月固定
その他にも違いを挙げればキリがないのですが、↑だけは必ず押さえておいた方がよいポイントです。
細かい点も含めて徹底的に解説していきますので、公文もRISU算数もよくわからない方はぜひ最後まで読んでみてくださいね!
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そもそも、RISU算数と公文算数が比較される理由は何?
RISU算数と公文算数はどちらも「学年を超え、本人の能力に合った算数の学習を進めることができる」という点が共通しているため、比較対象として挙がるようです。
また、RISUも公文も比較的教育熱心な家庭で取り入れられているイメージがあるところも共通しており、中学受験を検討しているご家庭も多いかもしれません。
(もちろんそうでない家庭も多いと思いますが。)
しかし、冒頭でも述べた通り「RISU算数」と「公文算数」は内容もシステムも料金も全く違います!
全く違うので、あえてRISUと公文を併用している方も実際にいらっしゃいます。
とはいえ、時間的にも、料金的にも併用は早々できるものでもないというご家庭が多いと思いますので、どちらがいいか、その選択に失敗しないように、それぞれの特徴から説明していきたいと思います。
公文算数の特徴と体験談
公文算数の教室に通われたことのない方向けに、基本をお伝えしたいと思います。
公文算数がどのようなものか理解している方には、今更な情報になりますのでこちらの話は読み飛ばしてください。
>>「RISU算数の特徴と体験談」の章へジャンプする
公文算数の覚えておいてほしい特徴は主に下記3点です。
- 計算問題に特化(文章題・図形問題はやらない)
- スモールステップで進み、演習量が膨大
- 学校の考え方と必ずしも合致しない
計算問題に特化(あえて文章題・図形問題はやらない)
これは、もう文言の通りですが、公文は基本的に計算問題しかやりません。
公文に通っている方からすると当然の事実かもしれませんが、私はよくわからず子供を公文に入れたので、それを知ったときは衝撃でした。
とにかく計算の繰り返し。来る日も来る日も毎日毎日計算ですw
※幼児や小学校低学年の場合、最初は「数を数える」「数字を書く」などの練習から入ります。
実はこれは、公文算数の目標として「高校数学に困らないよう力をつける」というものが掲げられており、そのためには「素早く正確に計算できる力」が最も重要とされているためです。
公文の公式HPにも下記記述があります。
計算問題が多いのはどうして?
それは中学、高校へと進んでも、ずっと数学を好きな教科、得意教科にしてもらうためです。中学・高校と進むにつれて、計算力が不足しているために数学が苦手教科となるケースは少なくありません。
レベルが高くなるほど、計算は単純作業ではなく、思考力を要するものになっていきます。しかし、「素早く正確に計算できる力」の土台があれば、十分に考える時間と余裕が生まれます。じっくり考える力を身につけてほしいからこそ、KUMONの算数・数学教材は、あえて「計算力を十分高める」ことに絞り込んだ内容になっているのです。引用:KUMONの算数・数学
スモールステップ&大量演習
公文は先取りできることで有名ですが、実は先取りへの道のりは意外と長いです。
まず、公文を始めるとき「自分のできるレベルより簡単なところ」からスタートします。
これは、学習習慣をつけるためという理由が大きいです。
幼児などの場合は1日10枚(両面)ほどのプリントを毎日やることになるので、いきなり難しいレベルから始めると嫌になってしまうのですよね。
なので、まずは簡単なレベルでスラスラといて、たくさん花丸をもらうことで、やる気を継続させるのです。
更に、公文は何度も同じプリントを繰り返し学習します。
たとえその単元テストで100点が取れていても繰り返すこともあります。
「正確に」「早く」できるように反復するので、その定着度によって回数は異なりますが、我が家では最初少なくとも同じプリントを4回は繰り返し学習していました。
公文は幼児教材の「6A」から始まり、「A」が小1相当「B」が小2・・・とレベルが定められています。
一つのレベルで200枚のプリントがあります。
↑の写真は入会時に先生が作成してくださった進度の計画表ですが、例えば「2A」の200枚を6回繰り返しやる=1200枚になっています。
年少時娘が「4A 」から初めてA(小1相当)までたどりつくまでにやった枚数はなんと4,000枚…。果てしない量ですよね。
特に最初は「こんな簡単でできている問題をいつまでやっているんだ??無駄じゃない???」という気分になります。
というか、やっぱり本当に無駄なのかもしれませんw
優秀な方の中でも、公文に合う合わないというのは結構あるようで、東大を卒業した人の中にも「分かっているのに何度も繰り返しやらされるのが嫌だった」といって公文をやめるケースもあるようです。
もちろん公文をがっつりやってきたの東大卒の方もたくさんいますので、個人個人にとって合う合わないが激しいのも公文の特徴かもしれません。
学校の考え方・教え方と必ずしも一致しない
公文算数をやらせてみて、これまた衝撃的だったのは、娘が足し算に入ったころ。
「ひたすら同じ数を足しているとき」でした。
学校でいう足し算は、合成分解(1と4,2と3は5)といった考えなどから学んでいったりしますが、公文は「+1」は数字の次の数、「+2」は数字の次の次の数…という考えで学ぶのです。
そして最終的にはこれらのプリントを大量にこなすことで「足し算を暗記する」のです。
※実はRISUきっずにも「+1」や「+2」は出てくるのですが、公文のような大量反復はなく、簡単な足し算理解のためというイメージです。
これは、公文出身の夫に「足し算はどう計算しているの?」と聞いた時「覚えている」と答えていましたし、教室の先生にも「結局は公文は暗記しているから早い」と言われたこともあることから、私は公文算数とはそういうものだと思っています。
これは学校などの授業で教わる考えと違うので戸惑うことも多いです。
また、掛け算や割り算の考え方は、学校と大きくかけ離れていないと感じますが、繰り上がりや繰り下がりをなるべく記入しないで計算するので、学校で習ったときにいろいろと書くことが増えてしまい、そのギャップに戸惑うことがあるというのもよく聞かれる話です。
↑下に数字を書かないことで暗算力とスピードを上げるためだと思います。
それでも我が家が公文算数を続けている理由
ここまで読んだ方はなんだか公文算数っていいところあるの??と思ってしまうかもしれませんね。
実は私は公文算数の考えが、あまり好きではなくて何度もやめさせようか迷っていたのです。
それでも結局娘が公文を続けている理由は「娘が辞めることを嫌がる」「夫が公文出身で公文信者」ということに加え、やっぱり「計算力は最重要」「学習習慣が身につく」「大量の課題をこなす力がつく」という点に間違いではないと思うからですし、それらがとても重要なポイントであると考えているからです。
↑これまでやった公文プリントのごく一部・・・。
なかなか親が自主的にこれだけの量をやらせるのは難しいのが正直なところです。
我が家は中学受験をするかどうかは検討中の状態ですが、中受するにしても「低学年のうちにとにかく計算をマスターしておくべき」という意見はかなり根強いです。
また、毎日1日裏表5枚のプリントを必須でこなしているので、必然的に「学習習慣がつく」ということもあります。
簡単なところから始まる公文ですが、進んでいくとだいたいみんな壁にぶち当たり修羅場をくぐりぬける必要が出てきます。
子供が泣いたりして、こっちもイライラしちゃったりしながらなんとか宿題をやらせたりして、親としてかなり苦労し疲弊する場面も多々あると思います。(苦笑)
また週に2回の送迎も結構な負担です。
それでも辞めずに、毎日課題をこなし頑張ってきたことは、今後必ず役に立つと考えています。
ちなみに公文教室の基本については、他教科も含めて下記記事に記載しています。
娘は公文英語はやっていませんが、私は公文の国語は算数と違って結構好きです。(笑)
RISU算数の特徴と体験談
ちょっと公文について熱く語りすぎてしまいましたが、次はRISU算数について同じように熱く語りたいと思います。(笑)
RISU算数の特徴は主に下記3つだと感じます。
- 算数の分野を網羅!計算・文章題・図形等がバランスよく出題される。
(ただし、計算演習量では公文より少ない) - 自分のレベルに合った内容から始められ、適度な復習ができる。
- 不明点は有名大学生の解説動画で学習可能。
算数の分野を網羅!計算・文章題・図形等のバランスが良い
計算特化型の公文と異なり、RISU算数は小学校で学ぶ算数の分野をしっかり網羅的に学習します。
実際にやってみた印象としては文章題が結構多い印象でしたが、以下引用の通り、実際にかなりのボリュームの文章題が出題されていることがわかりました。
RISUの教材1学年分には、国語の教科書1年分の文章量がはいっています。
※小学1年生範囲の算数に、10,000文字を超える文章題を収録。(標準的な国語教科書1年分に相当)
ちなみに、公文で計算ばかり学習していた娘は、びっくりするほど文章題が解けません。。(涙)
やはり、算数といっても分野は多岐にわたるので、さまざまな内容を出題してくれた方が良いと思いますし、基礎力だけでなく、自ら応用し考えていく力もRISU算数なら身についていくと思います。
ただし、「演習量」という観点で見ると、公文の方が圧倒的に多いと思います。
RISUでは1度やった問題でも繰り返し解くことが可能ですが、実際に公文のように何度も何度も繰り返し問題を復習するか、というとモチベーション的に難しいと思います。
RISU算数ではクリアした問題は何度でも繰り返し解くことはできます。ただしクリア済みとして★が付与されるため、子供が自ら繰り返すのは厳しいかなと思います。
(公文は宿題で強制的に同じプリントが出されるのでやるしかない。)
どちらかというと、先に進みたがる教材だと思います。
復習については次の章で記載していますが、公文のような大量演習ではなく、適切なタイミングでやらせるような仕組みになっています。
そのため、併せて演習の量もある程度確保したいと考えている家庭には、公文との併用が嫌であれば、100マス計算を合わせて取り入れたりするのが良いと思います。
自分のレベルに合った内容から始められ、復習ができる
公文は自分のレベルより簡単なところから始めますが、RISU算数は最初に実力テストを実施して、レベルに合ったところから学習を進めます。
ただし、RISUはこの実力テストでミスをしてしまうとやり直しがきかず、本当はできるのに簡単なところからになってしまうことがあるので、絶対に失敗しないように注意が必要です。
※実力テストについては下記記事に詳しく書いているので、テストを受けられる方は、受ける前に必ずチェックしてみてください。
なお、テストでクリアした問題は、クリア済みと表記されますが、問題を解くことはできますので、復習に利用することができます。
また、RISU算数は公文のように徹底的に反復学習する設計にはなっていませんが、適度に復習ができる仕組みがあります。
タブレットを立ち上げたときに「復習問題をやってみよう!」と自動でメッセージがでて、復習問題から始められることがあるのです。
なんとこれは、学習データを自動チェックして、理解が浅い部分や時間が経ち忘れそうなタイミングで復習できるように仕組みができているそうです。
不明点は有名大学生の解説動画で学習可能
公文の教材はスモールステップだという話をしましたが、実は公文ってほとんど「教える」という行為をしません。
少しずつ進むことで、「教えなくても自力でできるようになる」ように設計されているのです。
とはいえ、新しい単元などに入ったときは「わからない」「むずかしい」となることがあるのも事実。
そんな時は親がフォローしなくてはならず、ついイライラしてしまうこともあります。
RISU算数の良いところは、新しい単元に入ったときに解説動画が届くことです。
東大や早慶などの有名大の学生さんが解説してくれるのです。
配信される授業のサンプル動画がありますよ↓
そもそも、タブレット学習は親があまり介入しなくても子供が喜んでやってくれるケースが多いのが特徴の一つだと感じているので、忙しい親にもとても助かります。
ただし、放置しすぎると、「本当は理解していないのに答えを総当たりで入力して先にすすめていた」なんて恐ろしいケースもあるようなので、定期的に理解度を親が直接把握してあげる必要はあるかなと思います。
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RISU算数と公文算数の料金を比較
ここまでは内容について詳しく記載してきましたが、料金についても大きな違いがありますので確認しておきましょう!
簡単に言うと、公文はどれだけ進んでも定額ですが、RISUはやった分だけ利用料がかかります。
公文の料金
公文は教科ごとに費用が設定されており、月あたり税込みで「7,700円(東京・神奈川)」もしくは「7,150円(それ以外の地域)」です。
あまり進んでいなくても、たくさん進めても、レベルにかかわらず同じ値段です。
ちなみに通塾は週2回が基本で、教室に行かない日は宿題が出ます。
だいたい最初は1日10枚、難しくなってくると5枚以下のペースになることが多いと思います。
RISU算数の料金
一方でRISU算数の料金は正直かなりわかりにくいです…。
まず、1年分の基本料金(32,736円/税込)を一括払いする必要があります。
ただしタブレット代金はかかりません。
またそれとは別に月平均のクリアステージ数によって「利用料」がかかるので、進めれば進めるほど利用料が高くなります。
月平均ステージ数 | 利用料(税込) |
---|---|
1未満 | 0円 |
1以上~1.3未満 | 1,078円 |
1.3以上~1.5未満 | 1,628円 |
1.5以上~1.7未満 (利用者平均) | 2,178円 |
1.7以上~2.0未満 | 3,278円 |
2.0以上~2.2未満 | 4,378円 |
2.2以上~2.5未満 | 6,028円 |
2.5以上~3.0未満 | 7,678円 |
3.0以上 | 9,878円 ※初月のみ6,600円 |
その月にクリアしたステージ数でなく、月平均のステージ数で計算されるので注意が必要です。
この辺りが複雑なので、よくわからないという方は以下の記事に詳しく解説しているので、RISU算数の料金の記述の章について一読してみてください。
RISU算数って、料金が高いというウワサは本当?どんな内容を学べるの?なるべく費用を抑えるためのウラワザは!?などなど、情報盛りだくさんで徹底解説するブログです。
結局いくらなのよ?というのが明確に言えないのがRISU算数なのですが、「基本料を月割りした金額」と「利用料」を合わせて、ひと月あたりの料金を計算すると、最安だと「2,721円」、利用者平均の進度だと「4,906円」です。
なお、超ハイスピードで進めた場合のMAX金額は月あたり「12,606円」になりますね。
公文算数とどちらが安いか?はやってみないと分からないというのが難しいところです。
「算数全分野の問題演習」+「動画解説授業」+「復習やり放題」と考えれば安いと感じる方もいるかもしません。
ちなみにRISU算数は解約した後、クリアした問題はそのまま解くことができる&配信済みの動画の閲覧もできるので、兄弟だったら使いまわしなんかもできてしまうのです。。。
特に下の子がいる場合にはRISU算数!!はお得かもしれません。
※参考:RISUで解約するタブレットの2つのご利用方法(RISU公式ブログ)
RISU算数は必ずお試しから始めて!
RISU算数をやりたいな~と考えた場合でも、一括で「32,736円/税込」を支払うのは結構勇気が要りますよね!?
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RISU算数と公文算数の違いまとめ
これまでの内容と+αの情報を整理し、RISU算数と公文算数の違いを表にしてみました。
RISU算数 | 公文算数 |
---|---|
料金(税込) | |
利用者平均 ※進度により利用料金が異なるので注意が必要。 |
※東京、神奈川は7,700円。算数のみの場合の金額。 |
学習方法 | |
タブレット ・自由に時間制約等なく進める ・長期間やらない場合は休会も可能 | 通塾+宿題
※プリントの通信学習もあり ・宿題は通塾日以外の5日分 |
学習内容 | |
算数全般 ・文章題が比較的多い ・計算・図形、時計等学校で学習する内容をカバー | 計算のみに特化 ・文章題は0ではないがほとんどなし ・図形等や時計・単位等も一切なし |
演習量 | |
少ない ・復習は忘れがちなタイミング&間違いの多い問題を自動出題。 ・全部の問題を何度もやり直すことはない。 | 多い ・同じ問題を繰り返し学習する。 ・スモールステップで大量のプリントをこなす |
親の負担 | |
少ない ・タブレット効果で子供自ら取り組みやすい。 ・新しい単元は動画で有名大学生が教えてくれる | 多い ・学習が定着するまで、宿題をさせるのが大変。 ・先生は「教えない」ので、適宜フォローが必要。 |
身につく力 | |
総合的な算数力 | 計算の基礎力 |
これらを踏まえたうえで、RISU算数と公文算数、ご家庭に合った選択を考えてみてください。
端的に言うと、計算力・処理能力を上げたいなら公文算数、算数全般の力・思考力を上げたいならRISU算数がオススメ!
(実は、お金が許すなら併用が一番いいかも…汗)
それでもどうしても決められない!という方は、RISUも公文もお試しがありますので、そちらを利用してみましょう。
(公文は定期的に無料体験会を実施しています。)
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キャンペーンは中止になることもあります。
(2020年4月は休止していました。)
ぜひこの機会を逃さないでくださいね!
RISU算数の中学受験対策利用については、下記記事に詳しくまとめていますので、中学受験検討中のご家庭はぜひ合わせて読んでみてくださいね。