算数の文章題に国語・読解力は必要か

お子さんの算数の文章題が全然できない…とお悩みの方、いらっしゃいませんか?

ぽんずママ

我が家もまさしくその通り、小学生の娘の算数文章題が全然できなくて頭を抱えています。

娘は「国語・読解は得意」という意識がありますし、「計算」は公文で2学年程度先取りしています。

なぜ、文章題だけめちゃくちゃできないのか…と思い、今回算数の文章題ができるようになるためにはどんな力が必要(国語力や読解力は必要?)で、どんな取り組みをすると良いのか、我が家で実践していることも交えて記載してみました。

あくまで一般家庭で試行中の内容ですが、これで算数も苦手意識がなくなってくれるといいな‥と思っています。
※我が家でも体験例のある、算数の学習教材で有名な公文やRISU算数を交えて記載しています。

算数に国語力・読解力は必要なのか

算数には多岐にわたる分野との関連性がある

そもそも算数ってどんな力が必要なのか…というと、「算数」とひとことに言っても色々な分野・科目の力が必要になります。

算数に必要な力は?

  • グラフや表を読み取る力(社会・理科・家庭科)
  • 図形の認識(図工)
  • 単位を読み取る力(家庭科・図工・理科)
  • 文章を正確に読み取る力(読解力・言語表現)

論文にもこんな記載を発見しました。

算数科は,社会,図工,家庭,国語の教科との関連を求める声が多い。関連する内容の例として,社会科はグラフや表,図工科は図形や測定,家庭科はグラフ・表や測定,国語科は読解力や言語表現などが予想される。

算数・数学科と理科との関連について 小・中学校教師の意見

小学生の中学年くらいまでは特に、学校の授業も「計算」に重きを置いているケースが多く、算数=計算のイメージも多いと思います。

実際に、計算力というのは算数の基礎ですし、重要な要素ですが、計算ができるから「算数が得意」になるわけではないと感じています。

特に我が家では4年以上公文算数をやっていますが、公文は「計算」しかやらず、「素早く正確に解く」ことを重視するので、じっくり考える思考力系の問題を娘は苦手としています。

日記ブログでも「文章題ぜんぜんできない…」とぼやいていました。(汗)
公文が負担…文章題できないというぼやきアメブロ

公文を検討している方にまず読んでほしい記事↓

もちろん、公文に行っていなかったら計算すらできなかった可能性がありますが、算数の特に文章題ができるようになるには別の力が必要になるなぁと痛感しています。

算数の文章題は「国語力」「読解力」があれば解けるのか

では、算数の文章題は「国語力・読解力」があればできるようになるのか?というと、私は答えはNO!だと思っています。
もちろん、読解力が必要だけれど、求められているものが少し違うと。

私の考える、国語と算数の文章題で求められる力の違いをまとめてみました。

国語で必要な力
  • 長文を読む力
  • 語彙力・接続詞・指示語の理解
  • 場面・心情・出題者の意図の理解
算数文章題で必要な力
  • 事実や条件の理解と整理
  • 量感・算数用語の理解
  • 適切な順序で解き進める技術

このように、国語と算数では「読解力」といっても求められることは異なるため、例えば「算数の文章題ができないなら、読解力不足だから読書をたくさんさせよう」というのは違うかなと思っています。

国語では、まず「文章を読むことへの抵抗感をなくす」ことが大事だと思っています。
活字嫌いのお子様は、国語の文章を見た瞬間にやる気をなくす子も多いと思います。
また、文章をしっかり読めるようになるために、語彙力や接続詞・指示語が何を示しているのか正確に把握する力が大事になると思います。

そのうえで、国語の問題を解く際には、出題者に何を聞かれているかしっかり理解し、想像ではなく文章に書かれている中から論理的に答えを探し当てていくのが国語だと思っています。

一方で、算数の文章題で重要なのは、「事実や条件の理解と整理」「量感・算数用語の理解」「適切な順序で解き進める技術」だと思っています。
これら3つについて、我が家の取り組みを交えつつどういうことか説明していきたいと思います。

算数文章題克服のための国語・読解力!我が家の取り組み

絵や図の作成で「事実や条件の理解と整理」をする

娘が一番最初に文章題でつまずいたのは、小1レベルの「引き算の問題」だったと思います。

「リンゴが5個ありました。2個食べました。残りは何個ですか?」という問題は解けても、「リンゴが3個ありました。みかんが5個ありました。どちらが何個多いでしょう。」という問題は解けないのです。
絵で解く算数文章題前者は「2個食べる=なくなるので引き算」というイメージがしやすい上に、単純に前から5-2すればよいだけです。
一方で後者は「多いか?」という問いが混ざっていることから「引き算」であることのイメージがしにくく、前から数字を式にしていけばよいわけではないので当時の娘にはイメージできていませんでした。

何を聞かれていて、それをどう考えたらいいのかということも理解できていないわけです。
(=事実や条件の理解と整理ができていない)

更に、どんな時に足し算をして、どんな時に引き算をするのかのイメージがまだついていません。
(=量感・算数用語の理解不足)

そんな時は、ひたすらイメージを絵や図で書いていくのが良いかな…と思っています。
ここに出した例はとても簡単な例でしたが、むしろ簡単な時からしっかりイメージを固めながら問題を解いていく練習ができると、問題が難しくなっても同様に考えることができるのかなと思います。

その他にも、例えば植木算で「7本の木を5m間隔で植えたとき、端の木から端の木までの距離は何mですか?」という問題が出たとき、多くの子供が「7×5=35m」と答えてしまうようです。
そんなときもイメージ図にするとわかりやすいです。
絵で解く植木算
更に言うと、先に数字をより簡略化して問題を出してみると、「7×5じゃおかしい!」ということに気づくこともあるようです。
例えば「3本を2メートル間隔で植えたら6メートル…?なにかおかしいゾ…」と。
絵で解く植木算_簡略化

しかし、毎度毎度絵を描かせたり、説明をしたりするのって大変ですよね。
急にお絵かきに凝ってしまったりすることもあったりして、進まなくてイライラしてしまったり(苦笑)

その点タブレット教材系はイメージを画像付きで説明してくれたりするし、親の手間いらず&子供に感情的にならなくてよいなぁと思います。(笑)
RISU算数の説明イメージ
※↑RISU算数体験中の様子。写真だとわかりませんが、実際は絵が動いて説明が見られます。

「量感・算数用語の理解」をして、ミスを防ぐ

上記でも少し触れましたが、いくら文章題のイメージができたとしても、四則演算ができなかったり、単位の計算を間違えてしまっては元も子もありません。
やはり算数の基礎として、算数用語の理解や処理方法の理解はある程度必要だと思います。

単位換算の問題(mm,cm,km・ml,dl,lなど)はもちろんのこと、速さとは何か?割合とは何か?など、学年が上がるごとに増えていく算数の用語をしっかり理解しなければ、当然文章題をいくら読解しても解くことができません。

また、この感覚がないと「あ、これだと答えがおかしいな」と気づくことができません。
例えば複雑な計算をしていくうちに、減るはずの数字が増えてしまったとき、「あれ?もっと数が小さくなるはずだぞ?」という感覚はとても重要だと思います。

小さいときから、実体験で訓練することと合わせて、しっかりワークなどでも練習を積んでいくことが重要かなと思います。

RISU算数問題

↑こちらもRISU算数。計算はもちろん、公文にはない、時間も含めた単位や図形の問題があるのが◎

「適切な順序で解き進める技術」文章を音読し、分解しながら、親子で対話していく。

算数における読解力は「数学的な表現を解釈すること」「数学的表現すること」が重要だという意見があり、なるほどそうだなぁと感じました。

算数・数学科における「読解力」を、次の2点に集約して考えることにした。
・数学的な表現を解釈すること
・数学的に表現すること。

「読解力」の育成をめざして授業改善に取り組むに当たり、解釈する機会や表現する機会を増やすことが大切な要因であると考えた。また、機会を増やすだけでなく、解釈することや表現することの質的な向上を考えるとき、子どもが「自分は、何がわかっていて、なにがわかっていないのか」を意識することが重要である。

引用:「読解力」の育成を目指す算数・数学科の授業改善

先ほどの、「絵を描く」・「算数の用語や単位を理解する」というのはもちろんのこと、数学・算数的な表現をしっかり理解するには、まず親子で文章題を音読して、「どこが理解していて」「どこがわかっていないか」読み合わせしてみるのが有効かなと思っています。

例えば参考になったのがこちらの問題についてのやり取りでした。

【問題2】小学5年生
18m² の花だんAと、15m² の花だんBがあります。花だんAには2.7kg、花だんBには1.8kgの肥料をまきました。花だんAと花だんBの肥料のまく割合を同じにするには、どちらの花だんに何kgの肥料をまけばよいですか。

引用:第19回 算数文章題の読み取り方と適性検査(1)

この問題を「わからない」と言われた場合、問題を音読し「いくつの分で構成されているか?」「何を答える問題か」「どちらの花壇って何か」…等問いかけをしていき、「わかるポイント」を整理していったうえで「わかっていないポイント」を明らかにしていくことが重要と述べられています。

この場合「18㎡・15㎡」「2.7kg・1.8kg」と単位がついている部分がそれぞれ「~の広さ」「~の重さ」であるというところまで子供との会話で整理し、「割合を同じにするにはどうしたらいいか方法がわからない」というところをあぶり出しています。

「では割合を求める方法を勉強し直そう」というところにたどり着き、ようやく「何がわからなかったか」がわかるのです。
我が家では、まだ娘は小2なのでこのレベルの問題を解くことはありませんが、子供がわからないポイントを丁寧にあぶり出ししてあげることが重要だなと思い、わからないといわれたときは上記内容を意識するようにしています。

RISU算数の鉛筆モード
↑RISU算数、タブレットでも鉛筆モードで細かい線が引けます(右上)。
 これはただの落書き線ですが、問題のすぐ横に書いたり、消したりできるので、線などひきながら問題を解き直しすることが可能なのもタブレットの良いところ。
 もちろん別途紙に書いてもOK

算数の力をアップさせる教材「RISU算数」って何?

最後に、ここまでの中で利用画像がでてきた「RISU算数」について少し補足しておきます。

RISU算数は「算数を本人の学力に合わせて自由に先取り学習ができる」新しい形のタブレット教材です。
問題集含めて世の中には色々な算数教材がありますが、RISUの特徴で「計算や単位などの基本も学習できる」上に、「文章題が多い」ということがあげられます。
RISU算数の文章題

算数の教材であるのにも関わらず、算数1学年分の学習の中に「国語の教科書1年分の文章量」が出てくるそうです。

RISUの文章題
引用:RISU学び相談室

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※RISU算数は料金体系が複雑ですので、ぜひ下記関連記事を参考にしてから検討してみてくださいね。

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比較:RISU算数と公文は内容が全然違います!