くもんってとっても有名だけど、実はどんな教室なのかよく知らないんだよね。。。
公文に通ったことがないとよくわからないよね!私もくもん経験者じゃないから、娘が始めた時に勝手がわからなくて戸惑ったよ><
くもん教室の基本から教えてほしいなぁ・・・。できれば評判も知りたい!
了解!うちの娘は4年以上公文教室に通っているから、基本情報や良いところ、悪いところも教えちゃうね!
ということで、今回は我が家の小3の娘もお世話になっている公文について、基本情報や、何歳から通わせるといいの?という話、また公文式の良い点悪い点なども赤裸々に語りたいと思います。
※ここに掲載する内容は、あくまで個人的な意見ですのでご了承ください。
【この記事の著者】 mam-blogger ぽんず(pons) 2児のワーママ。 教育ママで、10社以上の通信教育や知育グッズを実際にお試ししています。 >詳細プロフィールページ |
公文ってどんな教室?学習塾?
先生は教えてくれない!?自学自習で進める教室
公文では「算数」「国語」「英語」の3教科を学ぶことができますが、一般的にイメージされる塾と違い、「先生に教えてもらい、問題演習等をする」のではなく、基本的に「自学自習」をします。
自分のレベルに合った「プリント」をひたすら解きます。
分からない場合は先生が「ヒント」をくれますが、やり方を丁寧に教えたり、間違いを詳細に解説したりということは一切ありません。
週2日、教室の決められた曜日に行き、決められた数のプリントをこなす→間違い直し→終わったら帰宅という形をとります。
かかる時間も人によって異なりますし、更に言うと早く終わる日もあれば、なかなか終わらない日もあります。
教室ごとに開室時間が決まっており(14・15時~20時まで等)、その間に行けばOK!
たいていの場合、終わった後に電話を貸してくれますので、電話が来たら迎えにいくという感じになると思います。
また最近では、カードをかざして教室への入退出をメールでお知らせしてくれるようになっています。
また、宿題も毎日分出されます。
状況により異なりますが、1日当たり幼児であれば1教科あ10枚(両面)、小学生前くらいからは5枚程度の宿題になることが多いと思います。
「スモールステップ」のプリントで本人に合った進捗
公文の教材は、少しずつ難しくなっていく「スモールステップ」の積み重ねでできています。
教材は幼児用~大学教養課程相当の研究用まで幅広く用意されています。
教材のレベルはアルファベットで表現されており、最多でA~Vまであります。(教科による。)
A教材が小1相当で、Bが小2、Cは小3・・・というレベルになっています。
幼児用は8A~2AというようにAの前に数字がつき、数が少ないほどレベルが高くなっていきます。
※イメージ図
ただし、これはあくまでも「目安」です。
小学1年生だからA教材をやるわけではなく、教室入室前にテストを受けて、その子のレベルに合った教材から始め、先に進める子はどんどん学年を超えて学習をしていきます。
実際に半数以上が先取り学習をしています。
中には、幼児なのに高校生の教材をやっている子供なんかもいて、いったいどうやったらそんな子が育つんだろうかと不思議です。(笑)
なお、その子のレベルに合った教材から始める、と書きましたが、実際は実力より半年~2学年下のレベルから始めることがほとんどです。その理由は「できる自信をつけること」と「学習習慣をつけること」から。
※娘入会後のプリント。年少(4歳)、算数は5A、国語も5Aからスタート。
幼児の場合には「ズンズン」という運筆練習用のプリントもやります。(追加費用不要)
迷路感覚で楽しくできます。
我が家でも娘がくもんを始めた当初、もうひらがなもある程度書けるのに、いつまで読みをやるんだろうか・・・?と思ったりしたのですが、最初から難しい問題を何枚もやらされたら、間違いなく続けられなかったと今なら思います。
最初は、たくさんプリントが解けてうれしい!、もっとやりたい!という気持ちを持たせるためにも、簡単なレベルからやるというのは理にかなった方法なのだなぁと思いました。
料金は教科ごと。何教科でも週2回は変わらない。
くもんの料金は、東京・神奈川とそれ以外で異なります。
1教科であっても、3教科であっても教室は週2回ですが、費用は教科ごとに発生します。
下記のとおりです。
※1教科当たりの月会費(税込)
東京・神奈川 | それ以外 | |
---|---|---|
幼児・小学生 | 7,700円 | 7,150円 |
中学生 | 8,800円 | 8,250円 |
高校生以上 | 9,900円 | 9,350円 |
※実際の料金は教室や公式サイトで確認してください。
公文は何歳から?何年生まで?我が家の場合は・・・
何歳から公文をはじめる?
我が家の場合ですが、娘が年少の秋ごろ(4歳になって少ししたころ)に、初めてくもんの体験に行き、そのまま入会、小2の今でも継続しています。
教室によって異なりますが、だいたい3歳から受け入れがあると思います。(BabyKumonを除く)
とあるアンケートでは、5歳~小1の間に公文を始める子供が多いとのデータもあります。
個人的には入学前には始めていたほうが、学習習慣をつけるという意味でも効果が高いと思います。
ただ早ければ良いというわけではなく、個人的には文字や数字に興味を持ち始め、机に座って鉛筆でお絵かきなどできるようになってからが良いかと思います。
小さいお子様の場合、始める頃は一人で大丈夫かしら?と不安になるかと思います。
我が家の場合は、先生がOKとおっしゃってくれたので、最初は教室の後ろの方で娘の様子を見学させてもらっていました。
2・3回して慣れたころから娘一人で通わせていました。
娘は入会時には、既に文字や数の読みと簡単な書きはできていたので、ちょうど良い時期だったと思います。
何年生まで続ける?
公文教材は大学相当の研究コースまでありますので、長く続けることができます。
公文がお子様にあっている場合は長く続け、中学校以上になっても継続している家庭も多いです。
我が家では夫が公文経験者なのですが、年長から始めて高校生になっても続けていたそうです。
(受験期などで一時お休みしていたりしたようですが。)
なお、中学受験を考えているご家庭であれば、小3の終わりごろ(新小4)の受験塾が始まる前に辞めるケースが多いようです。
娘が中学受験するかは未定なのですが、もしするのであれば、小3の終わりまでが良いと教室の先生にも言われており、なおかつそのころには3学年先まで進んでいるのが理想(上位校を目指すのであれば)とのことです。
また、受験がひと段落した後に公文を再開するケースも多くあるようです。
【実際に通って口コミ】メリット・デメリットなどの評判
教科別のメリットデメリット
くもんの良し悪しは色々とありますが、まずは教科別にみていきたいと思います。
算数・数学
公文と言ったら「算数」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
実際に公文は算数教室から始まっているので、そのイメージも納得ですが、結構クセのある問題だなぁと感じます。
公文算数の大きな特徴は「計算問題しかやらない」ことにあります。
すこーしだけ文章題が出ることもありますが、メインではないですし「よく考えないとわからない問題」ではありません。
公文はあくまで、「計算」に特化することで、算数の土台を作り得意にするという戦略です。
また、ステップアップの方法も学校での指導法と異なります。
例えば、公文は足し算は、いろいろな数にひたすら「+1」をすることから始まります。「+1」が終われば「+2」、「+3」・・・と数を増やしていくのです。「3+1」は、「3の次の数字」であるという理論なのです。
数唱が推奨されていますし、数字盤なんかの訓練を教室でもすることがあります。娘も教室でやっていました。
すると例えば、こんなことが起こります。
+4のプリントですが、後半すべて間違っています。
なぜかというと、娘は1つ1つの足し算を上から順に解くのではなく、+4の問題を1つだけ解いてあとは続きの数字に+1をひたすら続けているだけなのです。
(3+4=7だけ解き、4+4に8、5+4に9・・・と答えを埋めていく。)
だから1つ間違えると芋づる式にバツになっています。
計算早くなったように見えて、テクニックを身につけただけということが発生しうるのです。
この足し算の例であれば、足し算への抵抗感をなくすなどの理由からあえてこのような問題にしていると思われますが(算数Aに進むとランダムの足し算になる)、ちょっと「え?」っと思ってしまうことがあります。
ということで、公文算数の良い点悪い点をまとめると下記のようになります。
【メリット】
・計算が早くなるため、算数・数学の基礎体力がつく。
・かなりの量をこなすことになるので、処理能力が向上する。
【デメリット】
・計算以外の問題を学ぶことができない。
・じっくりと1つの難問を考えさせるような問題はない。
・学校の考え方とは違うことがある。
なお、公文算数と同様に「算数」と「国語」の先取りのできる教材として「スマイルゼミ」があります。
2022年度の4月から、幼児期~小学生までの無学年式教材コアトレが搭載されることが発表されているのです。
公文のように計算だけでなく、文章題含めたたくさんの分野について先取りができますので、かなりオススメです。
スマイルゼミの先取り機能コアトレについて、内容からやり方・どこにあるかを徹底解説!実際に使ってみた口コミもブログレポートしています。ぜひ通信教育の選択に失敗した!とならないようにチェックしてみてくださいね。
国語
突然ですが、公文の推薦図書ってご存知でしょうか?
その名の通り、公文が推薦するオススメの本の一覧なのですが、とても良本ぞろいです。
→2021年公文推薦図書一覧(pdf)
公文の国語教材は、読書を大切にしています。
教材にはたくさんの文章や言葉が出てきて「読んでわかる力」を身に着けることを目的にしています。
実際に娘は最初「ひらがな等の文字を読み書きする力」を身に着けるところから始まり、文字に慣れた後は、様々な文章に触れることにより、興味の幅が広がっていき、今では読書をすることも大好きです。
教材に取り上げられるのは物語だけでなく、理科や社会のまなびにつながる内容も多いです。
※小2、4月現在、D教材実施中。国語だけどテーマは「算数の文章問題」
公文の教材にでてきた話は、購入したり、図書館で借りてきたりすることによって、より相乗効果が得られます。
私は公文国語でたくさんのお話が出てくるのがとても良いと思っていますが、中には「問題文が短すぎて読解力がつかない」という意見もあるようです。
確かに、その後紹介されている本を読まなかったり、やりっぱなしではそうなってしまうかもしれません。
また、問題は抜き出し式や要約が多いため、しっかりとした内容理解していなくても問題が解けてしまうという意見もあります。
なお、娘の教室の先生は、1教科から始めるのであれば、算数より国語がオススメとおっしゃっていました。
最初は「公文といえば算数じゃないの?」と思っていた私ですが、公文国語は大変良くできた教材だなぁと今は思っています。
国語はすべての教科の土台となるものですから、先生のおっしゃっていたこともうなずけます。
【メリット】
・たくさんの文章に触れられ、読書好きにするための一助となる。
・文章を読んで理解する力がつく。
【デメリット】
・1つの問題文が短く、長文読解などには向かないと考えられるケースも。
・抜き出し問題が多く、本質を理解しなくても問題が解けてしまう。
英語
娘が受講しているのは、国語と算数のみのため、英語については私も分からない点が多いのですが、周囲の意見などをまとめてみました。
昔の公文英語は大変だった・・・と教室の先生もおっしゃっていたのですが、E-pencilが導入されてから公文英語の学習もとても改善されたようです。
いわゆるタッチペンでプリントをタッチすると音声が出るので、それを聞いて、発音練習をしたりします。
しかし、公文英語は「英文読解」ができることに軸を置いているので、たくさんの単語に触れたり、文法を学んだりすることには長けていますが、スピーキングやリスニングを鍛えるのには物足りないようです。
またこれはどの教科にも当てはまることですが、公文式のコツさえ覚えてしまうと、本質を理解せずともどんどん進むことができてしまうということがあるようです。
前述した算数の問題のようなことが発生するのだと思います。
ただ、英語って別で英会話教室などに通われる方も多いと思うのですが、公文だと国語や算数と併せて英語も一緒に学べてしまうので、時間や曜日的にスケジュールが忙しい場合などに、とても取り組みやすいというのもメリットだと思います。
【メリット】
・たくさんの英単語や英文に触れることで、英文読解力が向上する。
・E-pencilにより、正しい発音を身に着けることができる。
・英会話教室に別途通うことなく、週2回他の教科と併せて学習できる。
(もちろん単独で英語だけでもOK)
【デメリット】
・「話す」「聞く」といった、英会話の力をつけるには弱い。
・英文法などは本質を理解していなくても、「公文の解き方」がわかると解けてしまう。
公文式のメリットデメリット
基本的に公文式の良し悪しは、教科別に述べたものと同じで、良い点は、各教科の基本となる学習を繰り返し行うことにより基礎力がついたり、勉強の習慣づけや処理能力の向上が見込めることかと思います。
一方で、じっくり考えて解くような問題に取り組むことがありません。
また、スモールステップで何度も同じような問題を繰り返し説くので、無駄が多いと感じてしまう子供もいるようです。
性格的な向き不向きもあると思います。
基本的には、負けず嫌い、競争心のあるタイプのほうが向いているのではないかなぁと感じます。
(娘はまさにそのようなタイプです)
【メリット】
・毎日努力する、学習習慣がつく。
・課題をこなす処理能力が向上する。
【デメリット】
・思考力が鍛えられない。
・繰り返しの問題を無駄に感じるケースがある。
その他の注意点
また、ちょっとしたことですが、公文式について2点注意点をあげておきます。
教室(先生)によって、タイプがある。
公文は当然ながら、教室によって先生が違い、その先生によって方針が異なることがあります。
高進度者を多数輩出するような有名な教室もあり、遠方からその教室に通うというご家庭もあるほどです。
公文では自学自習を基本とし、「先生は教えない」といえど、子供の能力を見極め導いていく先生の能力が重要であることは明白です。
子供のプリントの進め方ひとつとっても、先生によって、「とにかく基本を重視し、何度も繰り返すタイプ」であったり、「すこし無理がありそうでも進めていくタイプ」であったりという違いもあります。
また教室の環境も、狭いアパートに子供がひしめきあっているケースもあれば、新しいショッピングモールなどにあるきれいな教室もあります。
もし、自宅周辺に教室が複数あるのであれば、複数教室訪ねていくのも良いと思います。
何時に終わるかわからない、お迎えストレス
公文は開室時間中であれば、何時に行っても良いので便利な側面があります。
共働き世帯でも子供に通わせているケースが多く、私も仕事が終わり保育園お迎え後にそのまま公文に子供を送っていました。
子供が公文で学習している間、家に一旦帰宅して夕食準備などをしているのですが、公文は当日分のプリントが終わると帰宅になるため、「何時に迎えに行く」という明確な予定が立てにくい一面があります。
正直共働き家庭の仕事後のスケジュールは分刻み並みに忙しいと思うのですが、いったいいつ「お迎えコール」が鳴るのかわからないストレスがあります。
もちろん今までどのくらいかかっていたかを考えれば、だいたい「1時間くらいかな」など検討がつきますが、時々新しい単元にはいってつまずいていたり、ミスが多く直しに時間がかかるようなことがあり、「待てど暮らせど連絡が来ないぞー」と、大変ストレスに感じることがあります。
我が家では、時々2時間くらいかかることもあり、先生に「1時間程度で終わる量に調節してほしい」と相談したこともあります。
始めたばかりのころは簡単なので、あまり気にならないのですが、だんだん難しくなると、こういうこともあると念頭に入れておいた方がよいでしょう。
※お忙しい方や、低価格で先取りできる教材をお探しの方は、前述のスマイルゼミがオススメできそうす。
⇒スマイルゼミの新先取り機能「コアトレ」について
やっててよかった?くもんについて、まとめ
正直、私自身、公文がなにかよく分からず、夫の「習わせたい」という希望だけで始めてしまったので、戸惑う点も多々あり、「辞めさせたい!」と思ったことは1度や2度ではありませんでした。
それでも、4年以上続けていますし、下の子も公文をはじめました。
今はCMのとおり「やっててよかったくもん式」だなと思います。
やはり、ある程度の演習量を確保できる教室や塾って、公文の他に代替がほとんどないと思うからです。
どの教科でも、全てが公文で身につくわけではありません。
ですが、それぞれの教科の基礎・土台作り・学習習慣作りという大事なところをカバーしてくれるのは、やっぱり公文だなと感じています。
ただし、合う合わないは当然どのご家庭でもあると思いますので、公文式をしっかりと理解し、納得してから始める方が良いと思います。
(習い事は始めるのは簡単ですが、辞めるのはなかなか難しいです。)
公文に通った後から知り読んだ本があるのですが、こちらの本は公文式について大変よく書かれています。
(良い点も悪い点も偏らずに書かれています。)
興味のある方はぜひ一読してみることをおすすめします。
(入会する前に読んでおけばよかった!と後悔するほど。いま通っていて悩まれている方も是非よんでみてください。)