点描写ってよく知育界で聞くけど効果あるのかな?
小さいうちはできなくても、どうせ点をつなぐだけなら大きくなったら自然とできるようになりそうだし、わざわざやる必要ないんじゃない??
実は、私もそう思っていたんだ!
だから小2の娘には点描写をやらせずにいたのだけど、やっぱりやっておけばよかったなぁと思っているよ…。
えっ、そうなの!?どうしてそう思うの!?
やはり点描写には、いろんな効果があるんじゃないかなぁと実感しているからだよ!
じゃぁ、その効果についてやオススメの問題集について説明してみるね!
ということで、娘の反省を生かすべく、年中の息子に点描写を始めました。
そんな我が家の様子を交えつつ、点描写の効果と取り組み方、レベル別のオススメ問題集についてレポートしていきます!
- 点描写が気になっているけれど、効果があるのか知りたい。
- 子供が点描写を全くできなくて困っている。やり方の工夫を知りたい。
- 年齢別にオススメの問題集を知りたい。
点描写の効果
点描写の効果は、「図形能力の向上」が最も関連性がありますが、その他にも「運筆の練習」「集中力」「正確に物をとらえる力」などがあるといわれています。
実際にやらせてみると
- 図形と線をしっかりと把握し(インプット)
- 頭の中でイメージをつくり(脳内処理)
- イメージを正確に書き写す(アウトプット)
と単純ながら、脳を鍛える工程を持ち合わせている取り組みであることがわかります。
実際に、有名な幼児教室を運営する「ピグマリオン」でも以下のように効果について言及しています。
小学校受験や中学受験にも役立ちそうです。
「点描写」の問題は、小学校の入試問題でもよく用いられるものの一つです。点描写によって「注意力」「構成把握能力」「作業能力」「筆圧」「指先の調整能力」などの知能因子のチェックを一度に行うことができるので、よく出題されるのだと思われます。特に、図形関連の能力とは深い関係があるかのように見受けられます。
実際に、「絵や字がうまくなった」との声もあります。
ということで、点描写の効果をまとめてみました。
- 図形関連の能力(構成把握能力)の向上
→絵が上手になったりすることも。 - 集中力・注意力の向上
→しっかりと見本をみて点をつなぐことで、文字の練習もスムーズに。 - 運筆能力(筆圧、指先の調整力)の向上
→まだ書く力の弱い幼児に、まっすぐ線をひいたりする力がつく。
点描写ができないときの教え方はどうしたらよい?
冒頭でも少し書きましたが、実は上の子(現小2娘)の幼児期に、少し点描写をやらせても全然できず、「まぁこんなもん、大きくなったら勝手にできるようになりそうだしいいか~」と取り組みをあきらめてしまった歴史があります。(苦笑)
しかし、娘が成長していく中で、「字や絵を正確に丁寧に書く」「図形を正しく認識する」ということができていないことがわかり、「点描写…やっておけばよかったかなぁ」と思うようになりました。
その反省を生かして、息子には点描写をさせよう!(すまん娘!)ということで、取り組んでいるのですが、まぁこれまたびっくりするほどできないのですよね。
大人から見ると「え?ここに線をひけばいいだけなのに~??」と思ってしまうのですが、子供にとっては難しいみたいです。
そんな時はどうしたらよいでしょうか?我が家の方針をまとめてみました。
そもそも点描写は教えちゃダメってほんと???
実は娘に点描写を少しさせたときに「点描写は教えてはダメ」という意見をとてもよく目にしました。
「教えちゃダメなのにどうやってできるようにするの???」と疑問だった私は、とりあえず成長を待つ…間にすっかり取り組みを放棄してしまいました。(笑)
少し期間をあけてもできるようにならないし、指導もできないのですから、「もうやる意味ないやい!」と投げ出してしまったのです。
ということで、その反省を生かして、息子には以下のように、ちょこちょこと口をはさんでいます。
点をどこまで引けばよいのかわかっていない
点描写のつまずきの一番は、「どこの点に向かって線を引けばいいのかわかっていない」ことになると思います。
そこで、間違えてしまうときは、元の点(起点)を指さして見本と見比べさせ、どこの点に進めばよいのか、正しい行き先の点(終点)を把握させています。
教えてはいけないという記述に、最初は不安もありましたが、この指導を何度か繰り返すうちに、教えなくても理解するようになりました。
間違えているときは「少し違うね」というと、すぐに自分で気づくまでに成長しています。
斜めの線が引けない
子どもにとって、難しいのは斜めの線を引くということです。
□はかけても△や◇をかくのは難しいようです。
これは実際の論文でも言われている事実です。
特定の描線も幼児は苦手とする。斜線で構成される菱形は,他の縦線・横線で構成される四角より模写が可能な年齢は遅れる。近藤(1993)は幼児期の斜線の難しさについて運動,視覚の両面から検討を行っている。斜線を含むすべり台を描かせたり,線分を斜線と同じ角度におくといった課題を通じて,5歳半から6歳半頃に斜線構成能力が発達し,この発達をプランニング能力との関連から論じている。また大庭(1996)では,斜線の描画に困難のある幼児を対象に紙にボールとコップがななめの位置にかかれており,ボールをコップに入れるという課題で斜線を描かせる援助を行い,その後の斜線描画に対する改善を確かめている。
そこで斜め線の練習には上記論文に記載されているように、絵を斜めに配置して結ばせたり、斜め線のある迷路を取り組んだりするのがよさそうです。
その他にも、鉛筆を使わないトレーニングとして、おはじきや磁石を2点起き、その間を斜め線上に並べされるという練習も効果的です。
意外とまっすぐ並べるの難しいです。(汗)
定規は使ったほうが良い?少しぐらいずれていても気にしない?
「定規は使わない」ほうが良い、「正確に書かせることを重視」したほうが良い、というのがどの点描写の問題集でも言われている答えのようです。
点描写は正確に図形を読み取り、自身で表現することが目的ですから、そういう意味で「ちょっとくらいいいや」とか「まっすぐ線を引くのは難しいから定規を使おう」というのはNGなのでしょうね。
以下は点描写のルールとして徹底しましょう。
- 定規は使わない
- 点から点まで線をつなぐ
- 点からはみ出さない
- 点の上をしっかり通る
難しいところですが、これまでご紹介した方法で少しずつ簡単な問題からステップアップしていけば、徐々にお子さんもできるようになると思います。
オススメの点描写問題集
導入編
まず最初に、点描写を始める前にオススメなのが、公文の輪ゴムパターンボードです。
下に絵を差し込んでその通りに輪ゴムをはめればよいので、小さい子供でも取り組みしやすいです。
自由に形をつくったりする創造性や、指先を使っての巧緻性も育むことができます。
その他にも先ほど説明した、斜めに磁石を置く練習や迷路なども点描写導入前の良い練習になると思います。
※ちなみに100均にも類似品があるのですが、ゴムの伸びが悪かったり、ゴムが外れやすいので、取り組みしにくく、子供にストレスとなりそうなので、あまりお勧めしません。お試しには良いかもしれませんが。
無料プリント
最初から問題集を購入するのもよいのですが、お試しでやってみたいなぁという方にオススメなのが無料のプリント。
有名な「ちびむずドリル」「ぷりんときっず」にも点描写のプリントが充実しています。
ちびむずドリル
ちびむずドリルではレベルが3つに分かれています。
- 「点描写プリントミニ」
→3×3の点の上に図形を書きます。点描写の初心者にもオススメです。 - 「点描写プリント」
→4×4~6×6の点の上に図形を書きます。すこし立体っぽい見本もあります。
また、なんとこちらの図形は全て一筆書きで書けるとのことで、一筆書きの遊びにも利用できるそうです。 - 「立体図点描写プリント」
→8×8の点の上に、立体図形を描く問題です。
幼児と記載がありますが、結構な難易度なので小学生低学年にも良いかもしれません。
ぷりんときっず
ぷりんときっずの点描写は「グリッド点つなぎ」という名前で公開されています。
ちびむず同様レベルは3つに明かれていますが、最初から5×5なので「ちびむず」よりすこし難しいかもしれません。
- 「簡単」→5×5の平面図形。同じ座標・長さで直線を引く訓練。
- 「ふつう」→7×7の平面図形。絵になっているので、子供は喜びそうです。
- 「むずかしい」→9×9の立体図形。こちらはやはり結構な難易度で小学生でも利用できそうです。
また、「簡単」をやる前の導入として「図形描写プリント」をやることをオススメされていますので、点描写が初めてのお子様はチェックしてみるのが良いと思います。
なお、無料なので両方利用すると良いと思いますが、個人的には「ちびむずドリル」のほうが優しめかなぁという気がします。
また、かなりささいなことですが、ちびむずの方が、点が濃いのでわかりやすいかなぁと思いました。
(ぷりんときっずは薄目です。その分自分の書いた線がみえやすいですが。)
初級者向けの点描写ドリル「こぐま会」など
さて、次は点描写のドリルをレベル別にご紹介していきます。
年少(3・4歳~)「天才ドリルプチ」
まず、一番最初の点描写ドリルとしておすすめなのがこちらの「天才ドリルプチ てんびょうしゃ」です。
本には4歳以上とありますが、本当に基本的なところからなので、成長の早いお子さんであれば、3歳くらいのお子さんから取り組みができると思います。
シールがついているので、こどもに点描写って楽しい!と思わせてくれる一冊になりそうです。
年中(3・4歳~)「図形博士 レベル1 (あきびんごの創造性を育てるドリル) 」
こちらは、色がついており、お絵かき気分で点描写ができる1冊で、難易度的にも易しめです。
色んなシリーズが出ているのですが、いわゆる点描写である「図形博士」はレベル1とレベル2の2冊あります。
「くるま」「こうえん」「せいかつどうぐ」などを点描写で書くことができて、子供がとても喜びそうです。
ご褒美シールもついています。
年中(4・5歳~)「こぐま会 てんずけい」
小学校受験の問題集として有名な「こぐま会」の点図形も、初めての点描写ドリルにオススメです。
(点図形=点描写と思っていただいて大丈夫です。)
こちらのドリル、私は結構使いやすくてお気に入りなんです。
理由は主に下記の2点です。
- 冊子が折り曲げやすい。(真ん中が盛り上がっていないので書きやすい)
- 同じ問題が2ページある。(前日の復習になる。)
ちなみに値段も660円とかなり安いです。
ただし、1ページに3問のみで、片面印刷なので問題数としてはそこまで多くありません。
レベル別に3冊あります。
最初は簡単ですが、3冊目になると結構難しくなり、力がついてきていることを感じられます。
その他幼児向け点描写ドリル
もっともっとまだまだ点描写をやらせたい!という方にご紹介するのが以下の2冊になります。
どちらも小学校受験対策として、たくさんのシリーズが出ている中の1つです。
中級者向けの点描写ドリル「ピグマリオン」
年長(5・6歳~)「ピグマリオン PYGLIシリーズ 点描写」
幼児教育でも有名な「ピグマリオン」のPYGLIシリーズです。
こちらは結構やりごたえがあり、幼児用とされているものの、小学校低学年でもやりごたえがある内容になっています。
平面の問題だけで4冊あります。内容は公式サイトで少しサンプルのPDFが載っているので、レベルを確認するのにぜひチェックしてみてください。
→ピグマリオン 能力育成問題集
上級者向けの点描写ドリル「サイパー」など
最後に上級者向けの点描写ドリルです。以下の問題集は、どれも結構な難問ぞろいで、小学生以上からがオススメです。
大人でもよい脳トレになりそうです。
年長(5・6歳~)「ピグマリオン PYGLIシリーズ 点描写 -立体図形-」
さきほどのピグマリオンの点描写の立体図形版です。
2冊ありますこちらも幼児用ですが、小学生~でもちょうど良いくらいかと思います。
こういった内容ができるようになれば、かなり正確に図形をとらえる力が向上しそうです。
レベル別に2冊あります。
コチラ→「ピグマリオン 領域別問題集」から内容を確認できます
小1~「サイパー思考力算数練習帳シリーズ 点描写―立方体など」
京都にある学習塾を経営されている㈱認知工学が発行している「サイパー」シリーズ。
難易度の高い内容を単元別に問題集として発行しており、知る人ぞ知る問題集です。
こちらもサンプルが公式サイトで見ることができますが、レベル1でいきなり立法図形からです。
レベル1・2は、小1~とありますが、レベル3となると小2・3~となっています。
→内容の確認はこちらからどうぞ。
小1~「天才ドリル 立体図形が得意になる点描写」
先ほど紹介したサイパーを作った「㈱認知工学」が編者となっているのがこの「天才ドリル」シリーズ。
小学校全学年用となっていますが、かなりレベルが高く表紙の通り「中学入試レベルまで立体感覚を養成できる」レベルです。
Amazonで中身を試し読みできますので是非チェックしてみてください。
なお、上記は立体図形などが多く出題されていますが、平面図形の線対称をメインにした問題集もあります。
こちらはKindle Unlimited(Amazonの電子書籍読み放題サービス)↑で見ることができるので、もし契約している方は見てみてください。
このほかに、↓のような図形系の書籍もKindle Unlimitedで見られます。
※Kindle Unlimitedは初回でしたら無料でかなりたくさんの育児本や子供の本が読めるのでオススメです。
今すぐ公式サイトで内容を確認する方はコチラからどうぞ。
>>Amazon Kindle Unlimited
点描写で目指せ脳力UP!
ということで、点描写の効果やオススメの問題集について熱く語ってまいりました。
ただ点をお手本通りにつなぐという、一見単純そうな取り組みですが、実は「図形感覚」「巧緻性」「集中力」など、子供にぜひ身に着けてほしい力を向上してくれるものなんだなぁと改めて私も感じました。
ぜひ、みなさんも「レッツ点描写!」お子さんと一緒に頑張りましょう★
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